一般論としては、絶対に落ちないサイトではなく、半年に一回ぐらい落ちることがあるサイトにするだけで、コストは1/10になったりするものです。
これは某2ch管理人の言葉ですが、ピーク時のトラフィックを基準にサーバーを構築するのは並大抵の資金力では足りないという事を端的に表現したものです。ただ世界にはその並大抵の資金力がある会社がごく稀に存在するようです。
iDownloadBlogによると、アクセス数の集計を元に発表された世界の人気サイトランキングにおいて、並み居る強豪を抑えてApple.comが8位になったと伝えています。
昨年度はトップ20位にもランクインしていなかったApple.comですが、今年度に入り54%増と大幅な躍進により見事トップ10入りを果たしたようです。
これには実はカラクリがあって、昨年度はスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスからのアクセスをカウントしておらず、今年度から初めてモバイルデバイスのアクセスも含めて集計し始めたからのようです。
iPhone販売直後のAppleサイトへのトラフィックはTwitterの数十倍!?
それにしても不思議なのはいくら人気があるとはいえ、単一のメーカーサイトがなぜここまでのアクセス数を叩き出しているのか?という事です。
GoogleやYahooといった検索サイト、またFacebookやTwitterといったSNSサイトが継続的にトラフィックを稼いでいる事は理解出来るのですが、Appleのサイトを毎日定期的にチェックしている人が多くいるとは思えません。加えて今回の調査結果にはiTunesやApp Storeのトラフィックは含まれておらず、純粋にAppleのサイトへのアクセスだけ。
これはおそらくiPhoneやiPadといったAppleのキラープロダクトが新たにリリースされる前後に強烈なトラフィックを生んでいるからだと思われます。
年に数回のトラフィックの爆発だけで(とは言っても平常時のトラフィックも一般的なサイトから比べればモンスター級なのでしょうが)日本でも大人気なTwitterを上回るアクセス数を誇っているという事は、その瞬間はTwitterの数倍、いや数十倍のアクセスがAppleのサイトに殺到しているとみて間違いないでしょう。にも関わらずAppleのサイトでクジラの画面(のような物)を見かけないのは、Appleがトラフィック対策に莫大なお金をかけているからに他なりません。目に見えない所にも気を抜かず対処するAppleはさすがですね!
。。。と褒め称えて本記事を終了したい所ですが、そのリソースを少しでもトラブルが続出しているiCloudサーバーに向けて頂きたい。そうすればもっとiCloudメールも活用できるんだけどなぁ。いや、本当に。