Appleの社外広報担当ともいえるジョン・グルーバーが、iOS7の開発状況について「Mac OSの開発メンバーの多くがiOS7の開発へコンバートされており、かなり大規模な変更が実装されるのでは」と述べています。
実際にかなり大掛かりなUIの工事が行われているそうで、iOS開発者は覗き見防止フィルムをiPhoneに貼らざるを得ないほど見た目が変化しているんだとか。
そんな中、TUAWはAppleがiOSのインターフェイスにおいて非常に興味深いコンセプトを特許出願しているようだと報じています。
今回Appleが特許申請をしている事が分かったのは、iPhone(iOS)のアプリ起動に関わるコンセプトです。
通常ロック状態からiPhoneでアプリを利用するには、画面下部のスライダーを右にフリックしてロックを解除する必要があります。今回のコンセプトはロック画面から直接アプリを起動する、いわゆるウィジェット機能を追加する物と見られます。
スライダー部を上下にフリックすると、ランチャーがくるくる回ってお目当てのアプリを探して起動する事が可能になるようです。この機能は何と呼べばいいのでしょうか?くるくるウィジェット?
この「くるくるウィジェット」がiOS7を含む将来のiPhone/iPadに採用されるかどうかは現時点では分かりませんが、Wi-FiやGPSといった設定アプリのランチャーになるのであれば私個人としては魅力的に感じます。
実際にiPhoneに実装されるとどうなる?
ただ今回のコンセプトには懸念材料もあります。
まずロックを解除をせずとも一定の機能が使えるのは、セキュリティ上いかがなものでしょうか。ランチャーにどのレベルのアプリを設置出来るのかは分かりませんが、メールアプリや電話アプリにロック解除無しでアクセス出来るのであれば、それはそれで問題でしょう。ただセキュリティを意識し過ぎるあまりランチャーアプリに制限をかけてしまうと、Siriのように中途半端になってしまう。
またカスタマイズの自由さと使いやすさの間には一定のトレードオフが存在する事は、AndroidやWindows Phoneで証明されています。現にiPhoneを脱獄させて強引にウィジェット機能を有効にした結果、ホーム画面が煩雑になり景観も損ねてしまったという皮肉な結果も報告されています。
結局この辺りの選択に正解があるわけではなく、当人の好みによる所が強いと思われます。しかしこれほどまでにユーザー数が膨れ上がったiPhone/iPadですから、アンチ・ウィジェット派が一定数存在する事をAppleは認識しておく必要があるでしょう。
ただ最近のAppleの動向を眺めていると、あっさりと飛び付きそうな気がするんですよね・・・。この「くるくるウィジェット」、皆さんはどう思いますか?