WWDC2013にてiOS7が正式に発表されました。
従来のメジャーアップデートと比べると派手さは無いものの、設定アプリのショートカットを実装する等手堅い内容となっています。しかしその中には重大な変更も含まれていました。
AppleはiOS7において、音声検索Siriのデフォルトエンジンを従来のGoogleからMicrosoftのBingに変更しOSと統合すると発表しました。
この変更はiPhone/iPadユーザーにおけるSiriの使い勝手に大きな影響を与えます。それは検索のアルゴリズムがGoogleとBingは全く異なるから。オススメのレストランをSiriに尋ねても、今までと同じお店を教えてくれるとは限らないわけです。
またほとんどのWebサイト運営者に少なからず労力を強いります。検索結果を最適化する手法をSEOと呼びますが、今まではほぼ100%がGoogle検索に対する物でした。一昔前はYahoo検索が重視されていましたが、アルゴリズムがGoogleと統合されてからは対象はGoogle一択という状況が今日まで続いていました。つまり現時点でサイト運営者はBing検索への対策は手付かずの状態であり、これから必死こいて対策を模索していかなければいけないわけです。まぁ、ウチのような小さなブログだと誤差の範囲でしょうが。
iPhoneの検索窓からGoogleが追放される日が来る?
AppleがユーザーやWeb開発者に一定の労力を強いてでもSiriの検索エンジンを変更した理由は、昨今のAppleの方針を見れば明らかです。Appleは既にiOSのマップアプリのエンジンをGoogleから自社製へと変更しており、検索においてもSiriを使ったアプローチでGoogleのトラフィックを食う形をとるなど脱Google化の兆候は見られていました。
今回の変更はあくまでもSiriの検索エンジンの変更であり、従来の検索窓はGoogleエンジンのままです。しかしこの傾向が続けば、近い将来にiPhone/iPadの検索窓からGoogleが追放される日が来るかもしれません。GoogleはiPhoneを経由で数億ドルの広告収入を得ているとの調査結果がありますが、今後のAppleの方向性によっては大きな方向変換を迫られる事になるでしょう。
Appleにすり寄るのか、独自の路線を進むのか。Googleの次の一手に注目したいですね。
iOSがAndroid化してしまった…
フラットデザイン、ミニマルデザイン…
なんだかなぁ…
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これらもAndroid化してほしいモノだ