最近ではインターネットを眺めるとたくさんのiPhone Tips(小技)記事がUPされています。ちょっとしたトラブル等も少し調べただけで解決するなんて事も。有難い時代ですな。
私自身もよくGoogle先生を通じてお世話になっていますが、中には笑えるほど効果が無い物や、根拠が無いだけでなくiPhoneの生命に関わりそうな危険なデマ記事もチラホラ。
いくつか見てみましょうか。
「#06#」を押すとiPhoneの原産国が分かる
iPhoneで「#06#」と押すと出てくる数字の七桁目と八桁目の数字を確認してください。02,20は中国産。質が劣る。01,10はフィンランド。質良し。08,80はドイツ。質はまあまあ。13はアゼルバイジャン。質は最低。
自らのiPhoneの原産国とそのクオリティを確認出来るという上記のTips。発生源はイマイチ不明ですが、一時期はTwitterを中心に至るところで目にしました。もちろん全くのデタラメ。
携帯端末のIMEI(端末識別番号)が表示されるだけですし、国内で流通するiPhoneの99%は中国にあるFOXCONNの工場で組み立てられた物。(今後はブラジル製が増えてくるかもしれませんが。)よって原産国別の質の違いも何もありません。他愛も無いウワサ話が誇張されたような感じですが、実害が無い分まだ可愛い部類に入ります。
iPhoneをレンジでチンすれば速攻で充電できる
これはTipsというより悪質なデマですね。2chを発信源としたもののようですが、Twitter等のSNSで拡散し、うっかり試したユーザーは阿鼻叫喚の結末に。
個人的には「常識的に考えれば分かるだろ・・・」という感想しかありませんが、100人いれば1人ぐらいはこういった何でも無条件で信じてしまう人がいるのかもしれません。
ホームボタンにエタノールをぶっかけたりデコピンすると感度がよくなる
iPhoneのホームボタンに関する悩みが尽きる事は無く、iPhone関連のトラブルでは常に上位にランクインしている様子。それもありホームボタンに関する記事はたくさんありますが(当ブログでも以前題材として取り上げました)中にはトンデモ解決方法も。
ホームボタン付近にエタノールを注入する事で感度を上げる方法なんだそうですが、専門家曰く「期待する効果はほとんどなく、逆に各部品を劣化させるデメリットが大きい」との事。
またホームボタンにデコピンを繰り返す事で隙間にたまったゴミをかきだすというハックもありました。
これって手の爪が削れてるだけのような・・・
Wi-Fiに繋がらなくなったらドライヤーで温める
そしておそらくiPhone関連に関して、今年最後にして最強のデマとなるであろうTipsがこちら。
・・・
なんも言えねぇ。
これは単に内部温度を上げて強制的に接続設定をOFFにしているだけであり、ドライヤーの温風がWi-Fiチップの感度を上げるようなオカルト効果は一切期待出来ません。iPhoneに無駄にダメージを与えるだけという恐ろしいデマ。大人しく再起動しましょう。
曇り無き眼で見定めてiPhone記事を読み、そして書いてこう
昨今のiPhone人気もあってか、iPhoneのTips記事は人気があり、それがセンセーショナルであるほど反応も大きい。ブロガーがこぞって記事にしたがるのは理解しますが、iPhoneユーザーの皆々様におかれましては、くれぐれも安易に飛び付くのは控えて頂きたい。そして我々ブロガーにおいても、効果が無いどころかiPhoneに悪影響を与えるような記事は慎むべきだと私は思います。
「試す時は自己責任で。」なんて文言。何の免罪符にもなりませんよ。