Appleが見る世界地図 ”チェロキー族の場合”
(画像ソースはcherokee.org)
Times Record onlineでは、Appleのモバイル向けOSであるiOS4においてチェロキー語が正式にサポートされている事を述べています。
チェロキー族とはインディアンを発祥とする部族の一つであり、オクラホマ州にある最大のコミュニティ「チェロキー・ネイション」の人口は約25万人。
ケビンコスナーや、クエンティンタランティーノ、キャメロンディアス等がチェロキー族の血を引いているとされています。
また超人になれなかった悲劇の人、ジェロニモもチェロキー族出身の誇り高き戦士だったようです。
”チェロキー族に伝わる秘技で「ウララーーー!!」と大音量で叫ぶことで周囲の物質を振動させ、強力な衝撃波を生み出し、相手を攻撃する。” (wikipedia:ジェロニモ (キン肉マン)参照)
しかし誇り高き部族であったチェロキー族も、今やグローバル化の波が押し寄せ、様々な民族との混血が進んでいるそうです。 生活様式も伝統的なスタイルを守り続けている人は少なく、チェロキー族においてもチェロキー語を話せる人の数も少なくなりつつあるとの事。
アメリカ政府はこのチェロキー族を公式な民族とは認めておらず、消えゆく民族文化と言語の保存の為に、チェロキー族は国の公式な民族認定を求め続けています。
国境線からだけでは見えてこない物
公的な民族ではない(とされている)チェロキー族の言語を、最新のデバイスであるiPhoneやiPadで使えるというのは、何だか夢があふれる話だなぁと感心してしまいました。
Appleはこの言語のサポートの為に、実に3年の月日を労したと伝えています。
商売の為と言えばそこまでですが、最新のデバイスに採用される事で民族の若者もチェロキー語に触れる機会が増え、結果的に民族の伝統と文化の保全の一助になるのなら、それは意義のある事ではないでしょうか。
ちなみにこのチェロキー語、wimdowsではoffice2007の一部のアプリケーションでのみ採用され、office2010での採用は見送られたそうです。
MSとAppleの見る世界地図は同じではないのでしょうね。