Androidのマルウェア感染数は去年より4倍に増加
Android communityは、セキュリティソフトウェア会社のAdaptiveMobile経由にて、2010年度のモバイルデバイスへのマルウェアの感染数は2009年度と比べ33%増加していると伝えています。
またその中でAndroid端末への感染数が、前年度対比で約4倍に増加しているとしています。
それにしてもAndroidのマルウェア感染数の劇的な増加は、予想以上の数字です。この件についてAndroid communityはこう述べています。
「2009年度から2010年度にかけてAndroidの出荷数は大幅に増加した。 これを踏まえるとAndroidのマルウェアへの危険性がその他のスマートフォンOSに比べて高いとは言えない。」
ふむ。日本ではこれを詭弁と言いますね。
AdaptiveMobileのCEOであるGareth Maclachlanは「2010年度はマルウェアをばらまくクラッカーがスマートフォンを始めとするモバイルデバイスに強い関心を持った年だ」と述べました。当然ながらiOSデバイスとも共に躍進したAndroidについても、興味を持ち始めていると考えて間違いないでしょう。
「あそこよりウチは安全だ」「他所のような深刻な脆弱性は当OSには見当たらない」という意見そのものがナンセンスになりつつあるという事だと思います。Googleがセキュリティアップデートを各OSバージョンに用意しない限り、この数はますます増えてくると思われます。
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またAdaptiveMobileは、ユーザーに対しても警鐘を鳴らしています。
「多くのユーザーがPCへのウィルス、スパムメールフィッシングサイトへ注意を払うのに比べて、スマートフォンへの感染リスクに対しての関心が低い」
これは耳が痛いですね・・・我々も常に最新のOSバージョンをキープする事、マルウェア情報を逐一チェックする事を怠ってはいけないようです。