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ViberやSkypeは何故、震災直後でも利用出来たのか

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(ソフトバンクモバイル:女川総合体育館避難所の暫定基地局)



今回の東日本における震災で被災地のスマートフォンユーザーから「電話は繋がらなかったが、Skypeやviberは使えた」という声が多く聞かれました。 過去、阪神大震災においても被災直後でもプロバイダーが提供するIP電話は発着信が出来たという話も聞いた事があります。

同じネットワークを使いながらどうしてこのような違いが現れるのでしょうか?




輻輳が起きるメカニズム

固定電話や携帯電話の音声通話は「回線交換方式」という通信手段が使われています。これは使用するネットワーク内において、各音声通信に対して一定の帯域を割り当てるという物です。 音声品質に優れ安定性が高いというメリットがありますが、データ量に関わらず一定の帯域を使用するというデメリットがあります。 そこで通信キャリアは音声通信用の交換機のキャパシティを契約ユーザーの20~30%程度に設定しています。

今回のような有事が発生した場合、同一時間帯の架電が集中すると交換機の占有率が上がっていきます。発信に失敗したユーザーは更に発信を繰り返し、占有率が更に上がり続けます。
この状態を輻輳と呼びます。

通信キャリアは交換機がダウンする事を防ぐ為、通信リクエストがある一定量を超えた時に警察や消防といった緊急性の高い回線を除いて通信規制をかけます。(輻輳が解消するまで5%程度にまで絞るようです。) 携帯電話の場合はこれに加え、アンテナ基地局自身のキャパシティも影響してきます。

これが、震災直後に携帯のアンテナは立っているのに電話が繋がらなかった理由です。



VOIP技術のメリット・デメリット

それでは何故、Skypeやviberでは通話する事が出来たのか?それを知るにはまず、これらのアプリの仕組みを理解する事が必要です。Skypeやviberは通称、VOIP(Voice Over Internet Protocol)アプリと呼ばれています。簡単に言えばパケット通信を使ったインターネット電話(IP電話)です。同じサービス同士であれば通話が無料という事で、以前から注目を集めていました。VOIPは一般的な音声通話に比べ若干不安定であり音声品質が劣りますが、大きなメリットもあります。

それは輻輳の影響を受けにくい事です。

携帯電話のパケット通信は回線交換方式と違い、データ量に応じた帯域占有を行います。同じ基地局への接続ノードが増えた場合、一定量を超えた段階でキックする回線交換方式と違い、パケット通信は帯域を調整する事でキャパシティを管理しています。つまり同一基地局内でデータ通信が増えれば、通信速度を抑える事でデータ量のキャパシティを調整しているわけです。そしてこのVOIPアプリによる通信はそれほどの速度を必要とせず、やりとりするデータ量も多くない。

この辺りが今回の震災時にVOIPアプリが使えた理由であると思われます。


さて、ここで勘の良い人はある疑問が浮かんできたかもしれません。

「じゃあなんで同じデータ通信の携帯メールは使えなかったの?」

良い質問ですね~。

これは理由は簡単。「通信キャリアのメールサーバーがコケかけてたから」。同じ様な現象は年明けの「あけおめメール」でも起きていますので理解しやすいかと思います。(GmailやYahooメール等のwebメールは通信キャリアのメールサーバーを介さない為、やりとりが出来ていたようです。)


有事に備え、複数の通信手段の確保を

しかしこのVOIPアプリも、被災時に必ずしも万能であるわけではありません。パケット通信もノード数が増えすぎると通信エラーが起きますし、Skypeやviberに利用が集中すると、彼らのSIPサーバーやゲートウェイがダウンする可能性もあるわけです。

大事なのは、それぞれの通信方式の仕組みを理解した上で、複数の通信手段を確保し、日頃から連絡先にそれを伝えておくといった有事に備える姿勢です。

いざという時に慌てなくて済むよう、今から準備しておきましょう。


【iPhone向けVOIPアプリ】
Skype(無料)
viber(無料)

【Android向けVOIPアプリ】
Skype(無料)
(※Android向けViberは5月にリリース予定

【webメール】
Gmail(無料)
Yahoo!メール(無料)



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