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Infinity Bladeから学ぶ、不況時代のヒット商品の作り方

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長期的な低迷が続く日本経済。先の東日本大震災の影響もあってか、製造業を中心に今もなお暗い影を落としています。
そんな中、Apple界隈からなんとも景気の良い話が飛び込んできました。

ゲームアプリ開発元であるChAIRは、iOSの大人気ゲームアプリ「Infinity Blade」の収益が1,000万ドルを突破したと発表しました。

TUAW: Infinity Blade creators say they've cleared $10M

発売開始からわずか6ヶ月での実績であり、まさに破竹の勢い。数多あるゲームアプリの中で、700円(セール期間中は350円)という比較的高額なアプリであったにも関わらず、Infinity Bladeはなぜここまでの人気アプリとなったのか。

その成功体験からはアプリ開発者のみならず、経済活動を営む全ての人へのヒントが隠されていました。


「つい人に見せたくなる」物作り

Infinity Bladeをプレイしてみてまず驚かされるのは、美しくリアルなグラフィック。Unreal Engine3という、Epic Games社が満を持して世に出したゲームエンジンが利用されており、特にiPhone 4のRetinaDisplayを通して見ると今までのiOSゲームアプリの概念が覆されるような感覚に陥るほどです。そして美しく描写されたキャラクターを快適に動かす操作感。タッチとスワイプという単純な操作でダイナミックにキャラクターが動く様は見た人に感動すら与えるでしょう。

そしてプレイ後には「iPhoneってこんなに凄いゲームもあるんだぜ」と自慢したくなる。事実、私も人にiPhoneを見せる際にはInfinity Bladeで遊んでもらってます。つい人に見せたくなる、教えたくなる。局地的ではありますが、これ以上の宣伝方法はないかもしれません。



ユーザー層へのマッチング

Infinity Bladeとよく比較されるゲームにDemon's Soulsという物があります。


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PS3向けに作られたこのゲームはInfinity Bladeとよく似た世界観の3Dアクションゲームで、こちらも発売当時から大変な人気を博していました。その人気の秘密は何とも言っても「理不尽な程の難易度」。コアユーザーが多いとされるPS3のゲームでやりごたえのあるゲームの登場は、ハードゲームに飢えていたマニアックなユーザーの心をわしづかみしたのです。

一方のInfinity Bladeはゲームにあまり縁の無い人でも手軽にプレイ出来る難易度。近年のアクションゲームのように覚えなければならない事も少なく、ゲームに関してはライトユーザーにも受け入れられる。言わば王道のユーザーマッチングが施されています。

ゲームアプリやデジタルガジェットに限らず、最近の物作りにはニッチな層に向けた製品を持ち上げるような風潮があり、それが少し度が過ぎているように思います。もちろんそれは特定のユーザーには喜ばれるのでしょうが、やはり多くの人を感動させる物には成り得ない。

「その製品のコンセプトは本当にやりたかった事なのか?」
「マーケットシェアにビビってライバルのいないニッチな層に逃げてるだけではないのか?」

自分自身にそう問いかけたくなるほど、このゲームの作りは王道です。



選択と集中

物を作るのにはお金がかかります。潤沢な開発費が与えられ、責任もとらなくても良いのであれば、完全無欠の素晴らしい製品が産まれる事でしょう。

しかしそんな事はあり得ない。

限られた予算、差し迫る納期、補充されない人的リソース。その中でいかに良い物を作り上げるか。そこでは「いかに色んな機能を盛り込むか」よりも「いかにいらない機能を省くか」事が重要となります。まさに選択と集中です。

Infinity Bladeではキャラクターを自由に操作出来ません。右に左に歩く事も、その場でジャンプする事も。 またマップという物も存在しません。舞台は最初に登場したお城一つのみ。Infinity Blade開発チームはここを バッサリと削ってしまった。そのリソースをグラフィックを細部まで作りこむ事や、奥行きを見せるカメラワークに注ぎ込んだのです。

もし開発チームがあれもこれもと手を出していれば、いずれもが中途半端な駄作として世に広く知られる事もなかったでしょう。 それほどこのゲームの作りこみには絶妙なバランス感覚を感じます。



最後に

大ヒットした物やサービスを後付けで理由をこね回して述べるという行為は、私はあまり好きではありませんでした。しかし私が初めてこのInfinity Bladeをプレイした時に感じた驚き。その理由について私の中でずっと疑問に思っていました。今回改めてこのゲームアプリについて頭を巡らし検証した結果、その魅力を通じて「売れるべくして売れた法則」のような物が垣間見えたような気がします。

色々と小難しい事を書き殴りましたが、未プレイの方はまずプレイしてみて下さい。その上で私と違った感想を持たれたら、ぜひご意見を聞かせて欲しいです。

Infinity Blade



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