
ここまで大きな問題になるとは、Apple自身も思っていなかったでしょう。
TNWによると、iPhoneがユーザーの位置情報を取得していた問題を追求する韓国の集団訴訟の参加人数は 2万8,000人近くにも膨れ上がっており、Appleにとって大きな損失は避けられない状況だと伝えています。
既に韓国の弁護士のキム氏がこの問題について「プライバシーを侵害され精神的苦痛を受けた」として、韓国の昌原裁判所を通じてAppleコリアを告訴。この裁判にApple側は参加せず、99万8,000ウォン(約70,000円)の支払命令 が確定したと報道されたばかり。
この判例から、今回集団訴訟に参加している2万7,802人が同額の慰謝料を受け取る事になると、Apple側は総額で27億ウォン(約20億円)の慰謝料を用意する必要があると、TNWは結んでいます。
参加メンバーの大半は物見遊山?
この集団訴訟のメンバーの数は、韓国のiOSユーザーの1%を超えており、今もなお増え続けているそうです。 またThe Huffington Postの取材によると、彼らは今回の事があってもApple製品の使用を中止する事は考えていないようで、電話での質問に「正しいか、正しくないか」の問題だと付け加えたとの事。一種のお祭り感覚なのでしょうか。
仮に今回の韓国の集団訴訟が成功すれば、同様の訴訟が世界中に広がる事が予想されますが、前回のようにAppleも裁判を欠席する事は考えられず、長期戦は避けられない様子。
いずれにしてもGPSによる位置情報取得問題は、Appleにとって手痛い損失となる事は間違いないようです。