
iPhoneやAndroidの躍進により、携帯電話キャリアのデータ定額プランが存亡の危機にある事は以前の記事でも述べました。アメリカでは既に、主要携帯キャリアは従量課金に移行しており、外出時のデータ節約の重要性が増しているようです。
PC Worldに載っていた記事
「Phone Data Caps: Five Things You Shouldn't Do (Too Often)」を、日本の状況にアレンジして「従量課金時代に合わないスマートフォンユーザー」を考えてみました。
1. ビデオ中毒な人

スマートフォンの特徴の一つに、外出先でも手軽に動画サービスを利用できる点があります。YouTubeやニコニコ動画といった人気のサービスの他にも実に様々な動画配信サービスがスマートフォンへの最適化を行っており、快適に視聴できるようになりました。しかしスマートフォンで最もデータを消費するのは動画視聴時。特に外出先でもニコ生を見ずにはいられないというニコ生中毒の方は要注意です。また同様の理由でSkypeのビデオチャットも、1時間の使用で450MBという恐ろしい数字を叩き出す事も知っておくべきしょう。
2. 迷子になりやすい人

地下から地上に出ると東西南北が分からなくなる、道を一回で覚えられない。そんな方向音痴の方の強い味方となってくれるのが、スマートフォンの地図アプリです。しかし外出するたびに地図アプリに頼るのも考え物。迷子の時間が長ければ長いほど、データは浪費を続けます。またGPSを利用したナビゲーションアプリも同様の理由でデータを予想以上に消費します。恨むなら方向音痴な自分にして下さい。
3. なんでもSNSで共有したがる人

TwitterやFacebookはすっかり市民権を得るに至り、ほとんどの人がなんらかのSNSサービスを利用していると思います。中にはすっかりハマっちゃって、写真や動画を積極的に友達と共有する人も。個人が楽しんでいる事自体はなんら問題は無いのですが、スマートフォンのカメラ性能やストレージ容量が上がってきた今では過度の共有は禁物。最新のスマートフォンカメラで撮影した写真は、一枚で1MBの容量になる事もザラです。その写真で気持ちは共有出来ても、パケット代までは共有してくれませんよ。
4. ゲームアプリにハマっちゃう人

スマートフォンには実にたくさんのゲームアプリがあります。画像のクオリティも一昔前とは比べ物にならない程向上していますが、もう一つの傾向としてインターネットへの接続を要求するアプリが増えてきました。特に育成ゲームやオンライン対戦などのサーバーとの同期を前提としたゲームアプリは、確実にあなたの時間とお財布を蝕んでいくでしょう。
5. 音楽ストリーミングサービスを3G回線で楽しんでいる人

ストリーミング音楽サービスは、スマートフォンの容量を気にせず音楽を楽しめる、優れたクラウドサービスの一つです。しかし一般的なストリーミングアプリで10分間音楽を聴くと、4MBのデータを消費。学校や会社の行き帰りの60分間使用すれば24MB。これだけで月間720MBの消費となります。これじゃあ他は何も出来ませんね。
私は地下鉄で通勤しているのですが、確かにほとんどのスマートフォン向けアプリはインターネット接続の利用を前提としている為、電波の届かない地下ではほとんどのアプリは使えず、意識しない所でデータ通信が行われている事を実感します。
来るべきパケット従量課金時代に備えて、日頃よく使っているアプリのデータ使用量をチェックしてみてはいかがでしょうか。