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Wi-Fiスポットの乱立で募る、スマホユーザーのイライラ感

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最近街を歩いていると「無線LAN完備」「スマートフォンが使えるWi-Fiスポット、あります」といった看板をよく目にするようになりました。パケットの節約になり、何より通信スピードが速いので私も可能な限りWi-Fiを使うようにしていますが、最近少し様子が変。

快適なはずのWi-Fiスポットが、イライラの元になる事が増えてきたように感じるのです。


Wi-Fiスポット渋滞でイライラ

突然ですが、このスクリーンショットを見て下さい。

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これはとある郊外にあるショッピングセンターのWi-Fi設置状況なのですが、その数なんと14。そしてFONが同一エリアに3ヶ所もあります。

実際にこのエリアで手持ちのiPhone(ソフトバンク提供のプロファイル設定済み)のWi-FiをONにすると、以下の様な現象が起きました。

1. iPhoneが3つのFONの内の一つ(仮にFON-aと呼びます)を任意に選択して自動接続。

2. FON-aのWi-Fi電波が悪くなり切断。3G回線に切り替わる。

3. 突然FON-bとiPhoneが自動接続。電波レベルは圏外寸前。

4. 通信を行おうとするもタイムアウトの連発。ほどなくしてFON-bのセッションは切断。

5. 再びFON-aとiPhoneが自動接続。

見ててイライラしません?使ってる私はもっとイライラしてました。iPhoneがFONスポットを電波強度を無視して無差別につかむので、こういった現象が発生したようです。そして同一エリア内にある複数のフリーアクセスのWi-Fiスポットが、無秩序に配置されている事が主な原因だと思われます。結局私はその場所でWi-Fi接続を諦めて3G回線でネットをしていました。何が何やら。



チャンネル重複による速度の低下でイライラ

今回私が調査した場所が商業施設内である事から、無線LANの規格はほぼ802.11b/g/nであると推測されます。するとそこには新たな問題が懸念されます。 それはチャンネルの重複です。

詳しい説明は割愛しますが、無線LANはチャンネルが重複すればそのスループットはおちます。実際にこの場所の無線LANスポットのチャンネル分布を調べてみました。

チャンネル1:合計7ヶ所(内FONスポット1ヶ所)
チャンネル3:合計3ヶ所(内FONスポット2ヶ所)
チャンネル9:合計2ヶ所
チャンネル10:合計2ヶ所

チャンネル1が圧倒的に多いですね。これはおそらくルーターのデフォルトの設定だと思いますが、このチャンネルに接続したデバイスは、他のチャンネルと比べて通信が不安定であったり速度が遅くなる事が考えられます。



バッテリーの消耗でイライラ

またバッテリーの消耗も気になります。スマートフォンを含む携帯電話は、3G回線のアンテナを探すために一定の間隔でヘッダの送信を行っています。これはWi-Fiスポットに対しても同様です。つまりWi-Fiスポットの数が多ければその都度セッション確立の為の通信が行われる為に、バッテリーの消耗はいっそう激しくなるのです。



かしこくWi-Fiと付き合う為には

Wi-Fiスポットが無尽蔵に増えていく事が、必ずしもユーザーのメリットだけを生むとは限らない事は上記の説明でご理解頂けたと思います。しかし爆発するモバイルトラフィックが叫ばれるこのご時世で、スマートフォンユーザーは好むと好まざるとに関わらず、この通信手段とお付き合いしなければいけないのも事実。少しでも快適に使う為にどんな工夫をすれば良いのでしょうか?


Wi-Fiネットワークは使う時だけONにする

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外出先でiPhoneを初めとするスマートフォンを利用する際において「普段は3G回線を使ってWi-Fiスポットに到着すれば自動的にハンドオーバー(切り替わり)する」というのが、最も理想的な通信スタイルだと思います。ユーザーが意識しない所で自然にこれが行われればトラフィックの分散にも繋がりますし、何より快適なスピードでモバイルインターネットを楽しむ事が出来るでしょう。しかし現実はそうはいきません。

上記で述べたようにWi-Fiスポットが複数ある場合、iPhoneを初めとするスマートフォンは無造作に接続を試みます。 結果的に(電波レベルが圏外寸前といった)意図せぬWi-Fiスポットに接続してしまい、通信エラーが頻発してしまうなんて事象が発生してしまうのです。またバッテリーの無駄遣いにも繋がります。お目当てのWi-Fiスポットを利用する時だけWi-FiをON、それ以外はOFFにしておくのが、現時点で最もストレスが無い使い方だと言えそうです。



自宅では無線LAN規格802.11a/nを検討する

集合住宅などでは同一のエリアでたくさんの無線LANが使用される事がよくあります。チャンネルに空きがあれば問題無いのですが、重複して通信速度に不満が出るケースも考えられます。そんな時は802.11a/nをサポートする無線LANルータを導入してみましょう。

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一般的な無線LAN規格である802.11b/gが2.4GHz帯であるのに対して、802.11a/nは5GHz帯を利用します。(802.11nは2.4GHz/5GHzのデュアルバンド。)さらに重複しない独立したチャンネルが8個確保できるのも大きい。(802.11b/gは3チャンネル。)2.4GHzより電波が飛ぶエリアが狭い事や、屋外では使えないといったデメリットもありますが、条件に合う様であれば検討の価値は十分にあるでしょう。まずはお手持ちの無線LANが802.11a/nをサポートしているか確認してみましょう。

※注意※
・iPhone 4は802.11a/nの5GHzをサポートしていません。
(iPadはサポート済み)
・802.11nの規格に一部誤りがありましたので訂正いたしました。
(@reynotchさん、ありがとうございます!)



「Wi-Fiスポット難民」発生の予感

スマートフォンの普及により、モバイルのデータトラフィックは今後ますます増加していくでしょう。携帯キャリアはデータのオフロード手段としてWi-Fiスポットを増やしていく事を表明しており、その重要性は日増しに高まってきているようです。しかし現時点でWi-Fiスポットの設置における明確な指針は存在せず、各社独自のエリアマップを元にWi-Fiスポットを構築を進めています。これが「同一エリアに多過ぎるWi-Fiスポット」を生み、ハンドオーバーの煩雑さやチャンネルの重複を生む原因となっているようです。

本来ユーザーの利便性を優先するのであれば、Wi-Fiの相互乗り入れを前提としたエリア展開を面で行う必要があるのですが、契約者の囲い込みを前提とした携帯キャリアのWi-Fiスポットの展開では望むべくもなく。

今はまだ過渡期である為か誰も問題にしていませんし、Wi-Fiを推進している事業部ですら問題意識は無いのでしょう。 しかし近い将来、Wi-Fiによるデータ通信がより市民権を得た時に必ずこの問題にブチ当たる事でしょう。スマートフォンのトラフィック問題は本当に前途多難ですね。




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