iPhoneやAndroidが普及し始めてから、街中でもたくさんのスマホユーザーを目にするようになりました。
しかしその一方で増えてきたのが、何かをしながらスマートフォンを操作する「ながらスマホ」。この傾向が様々な分野で社会問題になりつつある事を、皆さんは御存知でしょうか?
今日は「ながらスマホ」の危険性について検証してみましょう。
運転しながらスマホ
「ながらスマホ」の中で最も危険な行為と言えるのが、自動車の運転中をしながらのスマートフォン操作です。
携帯電話やスマートフォンを操作していた事が原因の自動車事故は近年爆発的に増加しており、アメリカでは「運転しながらスマホ」が原因で起きた自動車事故で、年間392人ものドライバーが死亡しているそうです。アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)はこの情勢にピリオドを打つ為に、緊急時以外の運転中の携帯電話の使用を禁止する法律の制定を全ての州で適用するように合衆国政府に呼びかけています。
日本では2004年から運転時の携帯電話利用に罰則が設けられましたが、未だに携帯電話を使用していた事が原因と見られる自動車事故が後を絶ちません。他愛の無いメールの返信が一生を棒に振る重大事故を引き起こす前に、運転しながらのスマホは絶対に止めましょう。
歩きながらスマホ
最近特に街でよく見かけるようになったのが、歩きながらスマートフォンを操作する人。人がたくさんいる繁華街で、通行量の横断歩道で画面を注視しながらフラフラと歩いている人を私もよく見かけます。中には駅の狭いホームをスマートフォンを操作しながら移動している人を見かける事もあり、何度もぶつかりそうになる事もしばしば。画面に集中しているので周りへの注意力が散漫になっているケースが多く、非常に危険です。
ベッドで寝転びながらスマホ
ベッドの中でぬくぬくしながらスマートフォンやiPadを眺める、【通称:寝モバ】が好きだという人は多いようです。しかしこの寝モバは、度を過ぎるとある睡眠障害を引き起こす引き金となる事を知っていますか?アメリカでは睡眠中にスマートフォンでメールを送る「Sleeping Text」という現象が社会問題となっています。
寝モバ民は注意! 睡眠中にメールしてしまう睡眠障害「Sleep Texting」が話題に
これは夢遊病のような一種の睡眠障害で、症状が酷い場合は医師の処方を受ける必要があるほど深刻な疾患だと言われています。この症状を防ぐ為には、睡眠前に携帯電話をベッドから物理的に離しておく必要があり、逆に言えば毎晩寝モバを行っている人はこのSleeping Textの予備軍と呼べるでしょう。怖いですね。
食べながらスマホ
パルシステム生活協同組合連合会のアンケートによると、食事中に携帯電話機を操作すると答えたユーザーの割合が若年層を中心に近年増加しているそうです。
一家団欒の象徴であった食卓も、スマートフォン人気の前ではその意義も風前の灯火といった所でしょうか。しかしパパはワンセグで野球中継を、お兄ちゃんはモバゲーを、妹はmixiをやりながらそれぞれが黙々と食事を続けるような食卓の風景が当たり前になる時代が来ると思うと、何だかゾッとしませんか?
「休スマホ日」を作ろう
私達の生活になくてはならない物になりつつあるスマートフォンですが、依存し過ぎると様々な弊害が起こる事が今回の記事をまとめる中で判明してきました。 またスマートフォンで使われるリチウム電池は充電の回数が増えるほど劣化していく為、四六時中いじっていれば当然バッテリーの劣化も早くなってしまいます。
愛用するスマーフォンの労をねぎらう意味でも「休スマホ日」を設けてゆっくり過ごす日を持つ事が、生き急ぐ現代人(ガジェッター)には必要なのかもしれません。