iPhoneの動作が重たくなる原因の一つに、空きメモリの低下が真っ先に挙げられます。
今までこの現象を解消する方法として「常駐アプリは積極的にOFFにする」という物が一般的でした。現に私も正直面倒くさいと感じつつ、暇さえあればマルチタスクバーのアプリをOFFにしていましたし、AppleStoreのスタッフからも同様のアドバイスを受けた記憶があります。
しかしここにきて海外サイトのある記事が、iPhoneユーザーを中心に大きな反響を呼んでいるようです。その記事は冒頭からこのように述べています。
メモリ不足回避の為に常駐アプリをOFFにするのは間違い。アプリの管理をユーザーが行う必要は全く無い。
iOSのマルチタスクバーは「実行中のアプリリスト」ではない
Spider.orgはアプリのメモリ利用状況について以下の様に説明しています。
iOSのアプリ状況は5つに分類される。
・動作していない
・アクティブ(アプリ起動中)
・非アクティブ(アクテイブ中にiPhoneがスリープになった)
・バックグラウンド(画面には表示されないがコードを実行:メモリ消費あり)
・サスペンド(一時停止:メモリ消費はほとんどナシ)
そしてiOSのメモリ管理には次のような特徴がある。一つ目は空きメモリが少なくなった時、iOSはサスペンド中のアプリから使用頻度が少ない順に強制終了しメモリを解放する。(タクスバーには残る。)2つ目はタスク実行中のアプリは10分間の猶予時間の後にサスペンドになる。
つまりユーザーがわざわざ手を下さずとも、ほとんどのアプリは早ければ数秒後、遅くとも10分後にはサスペンド(一時停止)に移行する。空きメモリの低下があれば優先順位の低いアプリ からサスペンドを中断しメモリを開放する。メモリ消費で気を付けるべきはバックグラウンドで動作するアプリだけだという事です。
管理すべき5種類のアプリ
バッククラウンドでメモリとCPUを消費するアプリは5つのグループに分けられると、Speirsは説明しています。
1. iPodを代表とするバックグラウンドで音楽を流すアプリ
2. GPSを利用したマップアプリ
3. SkypeやViberといったVOIPアプリ
4. バックグラウンドで購買中の書籍をDLするNews Stand(iOS5)
5. BTキーボードやイヤホン等を制御するアプリ
これらのアプリはOSの利用状況を無視してメモリを消費し続ける為、適時OFFにする管理が必要だと言えます。
まとめ
上記を踏まえると、普段使いの中ではバックグラウンドで動作し続ける5種類のアプリの管理さえ行えば良いという事になります。ちなみに私がこの5種類のアプリの中で頻繁に利用するのは、iPodアプリとマップアプリの2つのみ。「2種類のアプリのみ使用が終わったらOFFにする」事を心がければ良いわけです。
今まで「常駐するアプリは少ない方が良いに決まっている!」という思い込みから、アプリを頻繁にOFFにする事が半ば脅迫観念のようになっていたので、この記事を読んで随分気が楽になりました。
これからはもっと気軽にiPhoneと付き合っていこう。
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