当たり前の話で恐縮ですが、iPhoneやAndroidスマートフォンは工業製品です。当然ながら購入比較として取り上げられるのは機能やスペック、そして製品の販売価格に集約されます。
しかしiPhoneやAndroidを一つの資産として見なした時、また違った購入基準が浮かび上がります。
それは中古市場での再販価格です。
購入済みスマートフォンの18ヶ月後の平均再販価格を比べてみると、AndroidやBlackBerryの再販価格は購入時の 40%近く まで下がるのに対して、iPhoneは 53% を維持しています。
そして新機種を購入する際に旧機種を売却する事を見越した、月額ベースの費用はこちら。iPhoneとAndroidでは月当たり5ドル以上の差が出る計算となります。
そしてこのグラフは購入したスマートフォンの経過日数と再販価格の関係を表した物。iPhoneはAndroidやBlackBerryに比べて、日数の経過に対して再販価格の下落は緩やかである事が分かります。
定期的に買い換える物だからこそ
スマートフォンを自動車や不動産のように資産としてみなした時、中古価値が高く経過年数に対する再販価格の下落も緩やかである事から、現時点でiPhoneは他のスマートフォンに比べて資産価値が高いと言えそうです。
しかし以前の記事でも述べたように、iPhoneユーザーは新機種を購入後に今まで使っていたiPhoneを中古として販売する率が、他のスマートフォンユーザーに比べ2~3倍ほど高い。当然中古市場に流通する製品の割合としては高いはずなのですが、それにも関わらず再販価格として高い価格を維持しているのは「iPhoneが需要が多く流通しやすい」と市場が認知しているからなのかもしれません。
お店で手にとったそのスマートフォン。今日からの使い道を想像する前に、数年後の資産としての価値に想いを巡らせる事も、賢いスマートフォンの買い方の一つと言えるかもしれませんね。
(via:iDownloadBlog、Priceconomics)