リーディングカンパニーの宿命でしょうか。
ロイターはAppleの製品情報を特定のファンドにリークしたインサイダー取り引きので巨額な利益を得た疑いで、アナリストが逮捕・起訴された事を報じています。
Appleの新製品情報のリークに伴うインサイダー取り引きは、以前から横行していました。
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インサイダー取引で4人逮捕--最大のターゲットはアップルの企業秘密だった
しかし過去の事例と大きく異なるのはApple自身があまりにも巨大になり過ぎたという点。仕入れ担当者のケチな小遣い稼ぎというスケールではなく、大手金融ファンドを巻き込んだ大規模な仕手戦の様相を呈してきています。
高過ぎる有名税
時価総額でもエクソンモービルと肩を並べ、Appleは今やアメリカの経済そのものを背負う程の影響力を持ち始めています。
Appleの新製品情報は単にAppleの株価だけでなく、供給サプライヤーや再販業者、取り扱いキャリア、そして競合するメーカーといった具合に様々な分野の企業に大きな影響を与える存在になりつつあります。司法当局の監視が強まる一方で、その情報の価値は今後益々高まっていくと思われます。
鉄壁の情報統制で知られるAppleですが、今後より多くの人間が甘く危険なその情報を得る為に群がってくるのでしょう。
絶好調のAppleにも、悩みは尽きないようです。
(via:Apple Insider)