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iPhoneの労使問題を理解するキーワードは「93ドル」「7時間」

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AsymcoがiPhoneの製造に関して、非常に興味深いレポートを公開しています。

そこにはAppleを取り巻くある問題が見え隠れしているようです。


材料費「以外」の経費は約93ドル

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iPhoneの平均売上額は650ドルであり、その内の293ドルが製造原価であるとAsymcoは説明しています。

また製造原価293ドルの内訳は材料費が200ドルであり、93ドルが製造工程の人件費・移送費・保管費・返品保証費用に当てられているようです。

粗利率は55%と非常に高い値を示しており、こんな所からAppleの高収益体質を垣間見る事が出来ます。



人による組立時間は平均7時間

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iPhoneの製造には141の工程があり、完成まで24時間という努力目標値が設定されています。約7時間はソフトウェアのインストールとテスト工程に割り当てられており、残りの17時間が製造に関わる工程のようです。そしてその内の7時間が労働者が携わる時間だと言われています。

この事から、生産量次第ではiPhoneの製造はかなりタイトな製造スケジュールが適用されてる事が分かります。FOXCONNを中心とした組立受託工場は24時間フル操業でこのスケジュールをこなしていると見られ、その歪みが週6日の15時間労働という労働者の過酷な勤務環境となって現れています。労働者への賃金は地域平均より高く支払われているようですが、Apple及びFOXCONNが得る利益から見ると不当に低いという世論があり、賃上げ要求のデモが後を絶たない状況となっています。

フォクスコム(富士康)の「労働者搾取」問題



「Apple労使問題」が収束しないワケ

上記はあくまでもAsymcoが算出した見積りであり、正確な数字はAppleのみぞ知るところではあります。しかしiPhone人気が高まれば高まるほど、内外からその妥当性を追求は強まっていくのでしょう。

ただ前回の記事でも述べましたが、この労使問題の根の深いところは、長時間労働を不当と考える労働者がいる一方で、より多くの賃金を得る為に自ら率先して残業を行う労働者も存在している点です。

「搾取を続ける悪徳経営者と脆弱な労働者」という図式が必ずしも当てはまるわけではないのです。


デモを通じて賃上げに応じれば、生産性を上げる為に更に無茶な工程を実行せざるを得なくなる。その一方で高給を目当てに来る労働者の数は減る事は無い。

AppleやFOXCONNを中心としたサプライチューンが今のビジネスモデルを堅持する限り、将来的にアジア地区の人件費が高騰した場合は、さらに人件費の安い地区で同じ事が繰り返されるのでしょう。(一部は既にブラジルに移っている)

iPhoneファンというよりも一人の労働者として、Appleがこの労使問題をどのようにコントロールしていくのか、興味に堪えません。


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