ここ最近、インターネットを眺めていると「スマートウォッチ」という言葉をよく見かけるようになりました。
「スマート~」という呼び名からガジェット系の商品である事は想像は出来ますが、実物を見た事が無いだけにイメージが付かない。
そこでちょっと調べてみたら、中々面白い事になっているようです。
スマートウォッチとはどうやら「SmartPhone」と「Watch」を掛け合わせた造語のようです。主にiPhoneやAndroidといったスマートフォンと連携する機能を持つ腕時計を総称してスマートウォッチと呼んでいるのが実情です。それでは具体的にどんな種類があるのか見ていきましょう。
Pebble
スマートウォッチの中でもここ数週間の間で瞬く間に知名度を上げているのが、Allerta社がリリース予定のPebbleです。
このPebbleは、AndroidやiOSデバイスやAndroidとBluetoothでペアリングして様々な情報を共有できます。
電話の着信があれば相手を表示し、メールがくれば教えてくれる。天気やカレンダーのタスクも通知も可能だし、プリインストールされたアプリではスマートフォンのGPS機能を利用してランニング距離や速度を画面に表示してくれるという万能ぶり。
発売はKickStarter経由で9月から開始されますが、4/1の予約受付時には早くも多くの購入予定者が殺到する程の注目度なんだとか。
Nike FuelBand
またスポーツブランドのNikeからは「Nike FuelBand」が日本でもリリース間近のようです。
NIKE+FuelBand ...
ウォッチというよりリストバンドという外観ですが、Bluetooth経由でiPhoneの専用アプリとリンクし、日々の行動を管理出来る究極のライフログツールです。
アメリカでは発売後15分で完売するほどの人気のようです。
Smart Watch
Sony Ericsson改めSonyも指を加えてこのフィーバーを眺めてはいません。自社のスマートウォッチであるSmart Watch MN2の音楽プレイヤー機能をオープンソースとし、開発者向けSDKを公開しました。
Music player and 8 Game extensions for SmartWatch now available as open source
またSmart Watch向けのゲーム「8ゲーム」用のSDKも公開しています。ディスプレイ上に並んだタイルを正しい順番に並び替えるシンプルな物ですが、今後先の音楽プレイヤーとともにラインナップを拡充させる計画のようです。
Appleはスマートウォッチには興味無し?
さてガジェットと言えばこの会社、Appleはどうでしょうか?
タッチディスプレイとなったiPod nano(6G)を時計のように身に付けるアクササリーはたくさんありますが、スマートウォッチとしての機能で言えば限定的であると言わざるを得ません。
Appleギーク得意の脱獄でiWatchならではの機能拡充も期待されていましたが、現時点で公開されているのは4つ並んだアイコンの一つをブランクにするTweakのみ。
現時点でAppleがスマートウォッチを開発しているという噂も無く、加熱するスマートウォッチフィーバーをAppleは一歩引いて眺めているようです。
携帯電話が奪い取った「左手首の需要」の行方
携帯電話、特にスマートフォンが普及するにつれて、腕時計を外す人が増えたように感じます。機能がモロ被りしてるわけですから無理もありません。
つまりスマートフォンを所有するユーザーの左手首は空いている可能性が高い。スマートウォッチはこの隙間産業とも言えるニッチな需要を見事に補完しているという点では、非常に特異で面白い。
時計に拘りがある人や腕時計そのものを身に付ける習慣が無い人には見向きもされないガジェットですが、今後の市場の広がり次第では様々なプレイヤーが参入して来る事でより魅力的なスマートウォッチが現れるかもしれません。
iPhoneやAndroidの動向と共に、今後注目したいガジェットですね。