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「LTE × スマホ = 最強!」という携帯キャリアの印象操作を疑ってみる

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国内携帯キャリアは、昨年度から自らのワイヤレス・ネットワークの運用をLTEという対岸に向けて大きく舵を切り始めました。テレビCMでも「超高速インターネット」「次世代通信規格LTE」などの謳い文句が並び、ユーザーの利用促進を喚起しています。

しかしこのLTEというサービスは、今までモバイルネットワークにが抱えていた問題を払拭してくれる程優れた物なのでしょうか?またLTEサービスで先行しているアメリカでは現在、どのような状況なのでしょうか?



LTEは「トラフィック爆発」の引き金になりかねない

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アメリカの携帯キャリアであるT-mobileは、過去数年の契約者のデータ使用量の平均値を発表しました。このグラフによると年々平均データ使用量が増えている事が確認出来ますが、注目したいのは2011年→2012年の推移。

LTE開始直前の2011年は契約ユーザーの平均データ使用量は760MBですが、LTEのサービスをスタートした2012年には倍の1.4GBまで跳ね上がっています。全てのユーザーがLTEサービスに移行していない事を考慮すれば、3G→LTEへとプラン変更したユーザーは概ね2倍以上のトラフィックの増加があったとみて間違いないでしょう。

また同じアメリカの携帯キャリアであるAT&Tでも、4G(LTE)サービス導入後にほぼ全ての4Gユーザーのデータ使用量が増加し、請求金額が大幅に増えた(AT&Tは従量課金が基本です)事が報告されています。これにより契約ユーザーからは以前の定額制プランのリバイバルを強く望む声が寄せられているそうです。


この現象は以前から予測されており、Ciscoが先程発表した報告書では、2011年時点においてすでに、4G(LTE含む)サービスを利用する契約者は3G回線の約28倍のトラフィックを発生させていると述べています。

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Wi-Fiスポットの必然性の低下

国内でもLTEサービスは、ドコモのXiを筆頭に既に提供されています。サービスによっては20Mbpsを超える物も報告されており、非常に興味をそそるサービスとなっています。

しかしこのサービスは利用者にとって利便性が高い反面、従来のWi-Fiスポットの利用率を引き下げる可能性を秘めていると考えられます。

現在公衆Wi-Fiスポットは数多く展開されていますが、正直な感想としてあまり質の良いブロードバンド回線を利用しているようには思えません。2〜3Mbps程度のスループットしか確保出来かったり、中には全く通信出来ないWi-Fiスポットまであり、仮に10Mbpsが確保出来るサービスが商用化されれば、存在意義そのものに疑問符が付けられます。

そして誤解を恐れずに言えば、LTEの導入に伴うパケット効率の向上や占有時間の確保といった効果は、爆発的に増え続けるトラフィックの前では無力に等しい。むしろネットワークが高速化する事で今までストリーミングに興味が無かったユーザーも、YouTubeやテレビ電話をWi-Fiスポット外で活用し始める事により更に回線状況は逼迫する事が予想されます。

Wi-Fiスポットの環境整備を怠ったままLTEを推し進めた先にあるのは、「トラフィック増加による設備更新の負担増」と「ユーザー側への大規模な利用制限と維持費の転嫁」という、キャリア・ユーザーともに不幸な結果が待ち受けています。



超高速回線と従量制課金という危険なコンビ

また利用料金にも疑問が残ります。

NTTドコモは自社のLTEサービスであるXiを、従量課金制で展開しています。主要2社もドコモに追随して従量課金制を導入するのは時間の問題だと見られています。

現時点ではサービスエリアそのものが狭い事や契約ユーザー数が少ない事からあまり大きな問題にはなっていませんが、今後全てのユーザーが従量課金制のLTEサービスに移行した時、上記のAT&Tのようなユーザー負担増となるケースが間違いなく訪れると私は見ています。料金が変わらず通信速度が速くなる事に意義を唱えるユーザーはいないでしょうが、料金が上がるとなるとライトユーザーを中心に不安と不満が湧き起こるのは間違いないでしょう。


LTEを本当に必要としているのは誰なのか

フレッツ光のような光ファイバーを導入さえすれば回線環境が改善するような有線インターネットとは違い、どこまで行っても基地局アンテナを通じて通信を行うモバイルインターネットは、通信規格が変わっても内包する問題を解決する事は出来ないと私は考えます。例えそれがLTEであっても。

ましてや国土が狭く高低差がある為に諸外国と比べて基地局設置に大きな制限のある日本においては今後劇的なトラフィック負荷の改善が見込めるようには思えません。むしろ上記のようなユーザーにとってのデメリットが見え隠れします。

にも関わらずやみくもに携帯キャリアがLTEを推し進める背景には、世界の主要国がLTEへと移行していく流れと、そこへ数多くのLTE通信技術の特許を手に一枚も二枚もかんで行きたいドコモを初めとする国内キャリアの思惑も理由の一つとしてあるのでしょう。国内ユーザーにとっては本来関係の無い話なはずなんですけども。

ユーザーの選択肢は無いままに、Wi-Fiスポットを初めとするデータオフロード手段の最適化をおざなりにしながら、テレビでは最先端のモバイルネットワークが万能であるかように喧伝する今の携帯キャリアの方針には、やはり一抹の不安を感じざるをえません。

個人的には、2〜3Mbpsが安定的に確保出来ればそれだけでいいのですけど、大人の事情でそういうわけにはいかないんだろうな・・・。

(via:Phandroid)



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