これは意外な結末。
Amplified Analiticsが行ったアンケート調査は、消費者のスマートフォンに対する考え方が変わりつつある事を示唆しています。
スマートフォンユーザーに対する本アンケート内容は多岐に渡りますが、その中でも「スマートフォンの何を重視するか」という項目が面白い。
昨年のアンケート結果に比べ「ディスプレイを重視する」と答えたユーザーが、去年より4.86%増えて10.86%の2位。信頼性の次に大事なのはディスプレイの品質という意外な結果になっています。
ディスプレイの品質をスマートフォンのPRポイントとして成功した例として、Retina(網膜)ディスプレイと銘打った iPhone 4 が挙げられます。また昨今のAndroidスマートフォンは大画面を売りにした物も多く、これに応じてNetflixやHuluといった動画配信業者も解像度の高いコンテンツを取り揃えるようになってきました。
このディスプレイ品質そのものを全面に押し出した機種を前に、消費者は高精細で大画面なディスプレイの有用性に気が付き次のモデルにより優れたディスプレイを求めるようになったのではないかと私は考えます。
また昨年はランキング外だった「デザイン」が、今回のアンケートで6位にランクインしている事も注目すべき点でしょう。
流行り廃りのトレンドがスマートフォンにも
それにしてもOSやCPU・GPU等のコアな中身より、ディスプレイやデザインといった、言わば外見にユーザーの興味が移りつつあるという現象は非常に興味深い。
これはiPhoneや主要Android機種のスペックが日常使用レベルにおいて必要十分なスペックに達したであろう事、またスマートフォンのユーザー層が広がった為にスペックを重視するコアなユーザーの絶対数が下がってきた事に原因があるのかもしれません。
ただ個人的には、今回のアンケート結果に「安全性を重視する」という項目がランクインしていない事に一抹の不安を覚えますが。