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国内タブレットメーカーとあの業界が死んだ日

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photo credit: CarbonNYC via photopin cc

まぁ、コピー機に空気清浄機を付けたり、著作権保護をうたいながらブックオフの株主になったりしている時点で勝負は付いていたのかもしれませんが。

AppleよりiPad miniの詳細が発表されました。



アップル - iPad mini - ミニなのは、サイズだけ。

ほぼ事前のリーク通りであった事から驚きはありませんでしたが、手堅い製品の作りからAppleファンを中心に大きな反響を呼ぶ事は間違い無いでしょう。


一方でその翌日、低価格戦略で小型タブレット市場を牽引しつつあるAmazonもKindle Fire HDをついに日本のマーケット向けにリリースする事を伝えました。

ASCII.jp:Kindleついに上陸 AmazonがKindle Fire HDを発表【速報版】

また先日19,800円という驚きの価格で世間を騒がせたGoogleのNexus 7 もストレージ容量を増やしたモデルを同額で販売するという噂もあり、こちらもまだまだ目が離せません。


まさに小型タブレットの群雄割拠と言えそうですが、キーとなっているのは2万円前後というその価格です。

AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏は、Kindleシリーズはほぼ原価での販売だと語っています。ほぼコスト0の巨大な流通網を保有している事、そして自社ストアでの電子書籍販売の利益が目的である事からハードウェアでの利益は不要だと言うわけです。同じくGoogleもAndroidを通じてのモバイル広告を軸とする自社サービスの普及を目的としており、ハードウェアの利益を度外視した値段設定を行っております。

この点でソフトウェアとコンテンツを軽視してきた国内タブレットメーカーの出る幕は、本日をもって完全に潰えたと言うのが私の印象です。


国内メーカーはタブレット販売において同様の施策を過去に行ってきませんでした。すでに暴れまくっているiPadという暴君、そしてやがてくるKindleという黒船の上陸を前にして有効な手立てを用意する事が出来なかった。

アメリカでKindleが発売されて今日までやってきた事と言えば、自社製品のみに連携機能を持たせたチンケな囲い込みだけ。唯一シャープがKindleの真似事をしていた時期もありましたが、高い上に使いにくいデバイスとダウンロードしたデバイス以外では見る事が出来ない電子書籍で不評を買い、市場から早々に退場を命じられたのは記憶に新しい所です。

その点では、電子書籍市場はハードウェアやOSではなくコンテンツだという割り切りでKoboを展開した楽天の三木谷社長の狙いは鋭かったと言えるかもしれません。しかしコンテンツの立ち上げそのものが不十分であった事、そして製品サポートがあまりにお粗末であった事からユーザーの不満を買った事も事実。製品レビューの件も含めて準備不足の見切り発車だった感は否めません。

いずれにせよ、今日を境に新たなタブレットデバイスの企画を立ち上げる国内メーカーは無いでしょう。そのぐらいのインパクトがあった2日間であり、完全に勝負がついてしまったと私は断言します。


あの業界は今

日を同じくして、今日が命日となったであろう業種・企業があります。それは電子書籍の導入を拒み続けた一部の大手出版業者です。

持ち歩く事を前提としたタブレットのサイズは7インチ前後であるというのは市場が下した判断です。その市場の意向には「10インチ以下のタブレットは即死する」とまで発言していたAppleでも逆らえなかった。

同じ様に書籍をタブレットで閲覧するという需要もまた時代の趨勢であり、それに逆らう事自体がメインストリームからの逸脱を意味します。

機を見るに敏な一部のコンテンツ提供者は、AmazonのKindleの登場の段階で敏感に反応しました。ある作家は単独でAmazonでのコンテンツ販売を試み、ある漫画家はベンチャーと組んで独自の流通網の構築を画策するなど、必死で生き残りの手段を模索しています。

それに対して大半の出版業者は今日まで世の中のニーズを無視して、旧態依然とした自分達の庭を守る事に固執してしまった。内外から何度も何度も繰り返される指摘に耳をふさぎ、国内マーケットの既得権益にしがみつく道だけを考えてきたわけです。やってきた事と言えば、政治家へのロビー活動ぐらいのものでしょうか。


メインプレイヤーになれない事を承知でAmazonやGoogleにケツを持ってもらうか。世の中に必要とされずに自然淘汰されていくのか。

結果的に座して死を待つ事を選んでしまった出版業界が取り得る選択肢もまた、そう多くはないのかもしれないですね。


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